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中国 農民工の嬰児遺棄事件頻発

2012年04月08日


【新唐人日本2012年4月8日付ニュース】近日、上海や広東省では高額な医療費が払えないため、早産で生まれた赤ん坊を遺棄する事件が発生。専門家は、中国では社会保険制度の欠如により、2億に上る農民工が医療保険を受けられないと指摘します。

中国メディアによると、3月25日、早産で生まれた双子の赤ん坊が、親に遺棄されました。双子の親は河南省からきた出稼ぎ農民工で、数万元の医療費が払えないため、治療を断念し、双子を道路わきに遺棄。二人とも亡くなりました。

2月24日、広東省梅州市のある病院のゴミ箱から、赤ん坊の遺体が発見されました。医療費が払えないため、やむなく赤ん坊を遺棄したといいます。

深セン当代社会観察研究所の劉所長によると、医療保険を受けられる農民工は全体の1割で、出産は対象外だそうです。

深セン当代社会観察研究所 劉開明所長
「出稼ぎ族向けの社会保険は出産保険は含まれていないので、大多数の農村から来た女性は実家に帰って出産します」

また、農民工が農村で保険料を支払った場合、都市部では保険を受けられないそうです。

深セン当代社会観察研究所 劉開明所長
「各地方の医療基金は基本的には移転できません。多くの労働者は流動しますので、労働者らは社会保障を受けられません」

元農民工の孫二代さんは、政府部門や国営企業、大手企業で働く人だけが出産保険を受けられるといいます。

元農民工 孫二代さん
「農民工は不可能です。臨時工でも長期工でも、負傷や病気になると社会保険がないため、自費で治療を受けます。(重病は)死を待つしかありません」

中国国家統計局の2010年のデータによると、農民工は2億4千万人。戸籍制度がもたらした就職、医療、福祉の面における差別で、農民工は都市部の低層で暮らしています。その多くが生活苦に喘ぎ、保険はおろか、基本的な人権の保障すらありません。

新唐人テレビがお伝えしました。

www.ntdtv.com/xtr/gb/2012/03/29/a679363.html. (中国語)



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